「長時間のPC作業で手首が痛くなる」「Excelのスクロールが遅くてイライラする」「オンライン会議中のクリック音が気になる」
こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。在宅ワークが当たり前になった今、PC作業の効率と快適性を左右するマウス選びは、以前にも増して重要になっています。
そこで注目したいのが、ロジクールが6年ぶりにフルモデルチェンジしたMX Master 4です。前モデルのMX Master 3Sから何が変わったのか、約2万円という価格に見合う価値があるのか、公式情報とレビュー分析をもとに徹底検証していきます。
MX Master 4はこんな方におすすめ
結論から言うと、MX Master 4は「作業効率を本気で上げたい」「長時間作業でも疲れにくいマウスが欲しい」という方に向いています。
特に、1日6時間以上PCで作業する在宅ワーカーやクリエイター、複数のアプリケーションを頻繁に切り替えるエンジニアや事務職の方には、新機能のActions Ringが大きな武器になります。
一方で、「現在MX Master 3Sを使っていて特に不満がない」「ゲーミング用途がメイン」という方は、急いで買い替える必要はないかもしれません。
MX Master 4の基本スペック
まずは基本的なスペックを確認しておきましょう。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | Logicool MX Master 4 |
| 価格 | ¥19,900〜¥21,890(税込) |
| カラー | グラファイト、ペールグレー |
| センサー | Darkfield高精度センサー |
| DPI | 200〜8,000 DPI(50DPI単位で調整可能) |
| ボタン数 | 8個 |
| バッテリー | 650mAh(最長70日駆動) |
| 充電 | USB-C(1分充電で3時間使用可能) |
| 接続方式 | Bluetooth 5.1 / USB-C Boltレシーバー |
| 対応OS | Windows 11以降、macOS 13以降、Linux、ChromeOS、iPadOS 15以降 |
| サイズ | 128.15mm × 88.35mm × 50.8mm |
| 重量 | 150g |
公式サイトでは206件のレビューで平均★4.68という高評価を獲得しています。
MX Master 3Sとの違いを徹底比較
MX Master 4の購入を検討している方の多くは、前モデルの3Sとの違いが気になるところでしょう。主な変更点をまとめました。
| 項目 | MX Master 4 | MX Master 3S |
|---|---|---|
| 価格 | ¥19,900〜 | ¥16,200〜 |
| ボタン数 | 8個 | 7個 |
| バッテリー容量 | 650mAh | 500mAh |
| 重量 | 150g | 141g |
| サイズ | 128.15×88.35×50.8mm | 124.9×84.3×51mm |
| 触覚フィードバック | あり | なし |
| Actions Ring | あり | なし |
| 接続性 | 2倍向上 | 標準 |
| 素材 | マイクロテクスチャー加工 | 従来素材 |
触覚フィードバック+Actions Ring(新機能)
MX Master 4最大の進化ポイントが、親指エリアに新搭載された触覚フィードバック付きセンスパネルとActions Ringです。
センスパネルをクリックすると、カーソル周辺にActions Ringが表示され、よく使うツールやショートカットに直接アクセスできます。ロジクールの公式データによると、この機能により作業時間を最大33%短縮、マウスの移動距離を最大63%削減できるとされています。
触覚フィードバックは、グリッドへのスナップやスライダー調整時に心地よい振動で操作を伝えてくれます。レビューでは「押すたびに満足感がある」「機械式スイッチのようなフィードバックが得られる」という声が多く見られます。
サイズ・重量の変化
MX Master 4は3Sと比べて、高さが約3mm、幅が約4mm大きくなり、重量も9g増加しています。実際にレビューサイトでは「たった9gだが、持ち比べるとかなり大きな変化に感じる」という指摘もあります。
ただし、エルゴノミクス設計自体は継承されており、長時間作業での疲労軽減という点では引き続き高い評価を得ています。
接続性の改善
アンテナ配置の改良と次世代USB-C Boltドングルの採用により、接続性が前モデル比で2倍向上したとされています。複数デバイス間の切り替えがよりスムーズになり、在宅ワークで仕事用PCとプライベートPCを行き来する方には嬉しい改善点です。
素材・質感の向上
従来のMX Masterシリーズでは「長期使用で表面がベタつく」という声がありました。MX Master 4ではマイクロテクスチャー加工が施され、さらさらとした手触りが長期間維持されるようになっています。Business Insider Japanのレビューでも「細かい加工を施しているため、さらさらとした手触り」と評価されています。
MX Master 4が高く評価されている点
作業効率を大幅に向上させるActions Ring
Actions Ringは、MX Master 4の目玉機能といえます。頻繁に使用するツール、ショートカット、アクションをカーソルの近くに集約できるため、画面上でマウスを大きく動かす必要がなくなります。
動画編集ソフトでのタイムライン操作、Excelでのセル操作、ブラウザのタブ切り替えなど、アプリケーションごとにカスタマイズすることで、作業フローに最適化できます。専用アプリ「Logi Options+」で細かい設定が可能です。
圧倒的なスクロール性能
MagSpeed電磁気スクロールホイールは、MX Master 3から継承された実績ある機能です。1秒間に1,000行のスクロールが可能で、長い文書やWebページを一瞬で移動できます。
ラチェットモード(カリカリと段階的にスクロール)とフリースピンモード(抵抗なく高速スクロール)を自動または手動で切り替えられるため、精密な操作と高速移動の両方に対応できます。
静音設計で周囲に配慮
クリック音が90%軽減された静音設計は、3Sから継承されています。レビューでは「カチカチという高音がコトコトという音に変わり、静音性が増している」と評価されています。オンライン会議中でも気兼ねなく操作でき、深夜の在宅作業でも家族を起こす心配がありません。
長時間作業でも疲れにくいエルゴノミクス設計
MX Masterシリーズの特徴である人間工学に基づいたデザインは、MX Master 4でも健在です。レビューでは「初めて握った瞬間、長時間作業に向いていると実感した」「一日中作業しても手首が疲れにくい」という声が多く見られます。
手首の痛みや腱鞘炎に悩む方、肩こりを軽減したい方には特に向いています。
バッテリー持ちと急速充電
フル充電で最長70日駆動という長寿命バッテリーに加え、1分の急速充電で3時間使用できるのは大きなメリットです。「充電し忘れても朝の準備中に充電すれば十分」という声も見られ、バッテリー切れのストレスから解放されます。
気になる点・注意点
価格は約2万円と高め
MX Master 4の価格は¥19,900〜¥21,890で、前モデルの3S(¥16,200〜)より約4,000円高くなっています。高級マウスとしては妥当な価格帯ですが、「マウスに2万円は高い」と感じる方も少なくないでしょう。
ただし、1日数時間PC作業をする方にとって、作業効率向上と疲労軽減のメリットを考えれば、長期的には十分元が取れるという評価も多いです。
重量が9g増加
150gという重量は、3Sの141gから9g増加しています。軽量マウスを好む方や、頻繁にマウスを持ち上げる操作をする方には気になるポイントかもしれません。
触覚フィードバックの必要性は人による
Actions Ringと触覚フィードバックは便利な機能ですが、「従来のショートカットで十分」「新しい操作を覚えるのが面倒」という方には、追加投資に見合う価値を感じにくい可能性があります。
ゲーミング用途には不向き
DPIの上限が8,000で、ゲーミングマウスのような高リフレッシュレート対応ではないため、FPSなどの競技性の高いゲームには向いていません。あくまで仕事や生産性向上を目的としたマウスです。
口コミ・評判まとめ
公式サイトでは206件のレビューで★4.68という高評価を獲得しています。複数のレビューサイトやSNSでの評判をまとめると、以下のような傾向が見られます。
好評な点
レビューで特に評価が高いのは「使い心地に慣れると他のマウスが物足りなくなる」という点です。エルゴノミクス設計とMagSpeedホイールの組み合わせは、一度体験すると手放せなくなるという声が多く見られます。Actions Ringについても「作業効率が明らかに上がった」「ショートカットを覚えなくても直感的に操作できる」と好評です。
改善を望む声
一方で「3Sから買い替えるほどの進化かは微妙」「価格がもう少し安ければ」という意見も見られます。特にMX Master 3Sを現在使用中で不満がない方からは、「触覚フィードバックのためだけに4,000円上乗せは悩む」という声もあります。
競合製品との比較
高級ワイヤレスマウス市場には、MX Master 4以外にもいくつかの選択肢があります。
| 製品名 | 価格 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| MX Master 4 | ¥19,900〜 | Actions Ring、触覚FB、MagSpeed | 作業効率重視、長時間作業 |
| MX Master 3S | ¥16,200〜 | MagSpeed、静音、高い完成度 | コスパ重視、新機能不要 |
| Razer Pro Click | ¥13,980 | ビジネス向け静音、8ボタン | Razerエコシステムユーザー |
| Microsoft Ergonomic Mouse | ¥6,578 | 垂直エルゴノミクス | 予算重視、垂直型を試したい |
| Apple Magic Mouse | ¥13,800 | ジェスチャー操作、薄型 | Macユーザー、ミニマルデザイン好き |
MX Master 4の強みは、Actions Ringと触覚フィードバックという独自機能、そしてMagSpeedホイールの圧倒的なスクロール性能です。これらの機能に価値を感じるかどうかが、購入判断のポイントになります。
よくある質問
まとめ:買い替えるべき人・待つべき人
MX Master 4は、6年ぶりのフルモデルチェンジにふさわしい進化を遂げた高級ワイヤレスマウスです。触覚フィードバック付きセンスパネルとActions Ringは業界唯一の機能であり、作業効率を本気で追求したい方には強くおすすめできます。
1日6時間以上PC作業をする在宅ワーカーやクリエイター、複数アプリケーションを頻繁に切り替える方、手首の疲れや腱鞘炎に悩む方、そして「道具にはこだわりたい」というプロフェッショナル志向の方には、約2万円の投資に見合う価値があるでしょう。
逆に、現在MX Master 3Sを使用中で特に不満がない方、触覚フィードバックやActions Ringに魅力を感じない方、ゲーミング用途がメインの方は、無理に買い替える必要はありません。3Sも十分に優れたマウスです。
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