「北向きの部屋で観葉植物が元気がない」「せっかく買ったアガベが徒長してしまう」「植物育成ライトって高いんでしょ?」
こういった悩み、植物好きなら一度は経験があるんじゃないでしょうか。室内で植物を育てるには光が足りないのはわかっているけど、有名なアマテラスやツクヨミは1万円近くして、複数台揃えるのは正直キツい…。
そこで注目されているのが、約5,000円という価格ながらPPFD値がアマテラスの2倍以上というBRIM COSMO 22Wです。メーカー情報やユーザーレビューをもとに、この植物育成ライトの実力を詳しく見ていきます。
BRIM COSMO 22Wとは
BRIM COSMO 22Wは、植物育成ライトブランド「Brim」から発売されているLEDライトです。グリーンアドバイザーの垂井愛氏が企画段階から参画・推薦しており、「太陽のかわりになって、室内でも植物を育てることができる」をコンセプトに開発されています。
最大の特徴は、約5,000円という手頃な価格帯でありながら、PPFD値1,064μmol/m²/sという高性能を実現している点です。これは有名なアマテラス(406μmol/m²/s)の約2.6倍にあたります。
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 消費電力 | 22W |
| PPFD(40cm距離) | 1,064〜1,249 μmol/m²/s |
| 照度(40cm距離) | 65,400〜76,600 lx |
| 色温度 | 5,800K(白色系) |
| 演色評価数 | Ra97 |
| 定格寿命 | 30,000時間 |
| 重量 | 283〜297g |
| サイズ | 直径11.8cm × 高さ13.8cm |
| 口金 | E26 |
本体以外に、反射板と集光レンズが付属しています。これらは脱着可能で、照射範囲を3段階に調整できるのがBRIM COSMOならではの特徴です。
PPFD値とは?植物育成ライト選びで重要な理由
植物育成ライトを選ぶ際、最も重視すべき指標がPPFD(光合成光量子束密度)です。これは植物が光合成に利用できる光の量を示す数値で、単位はμmol/m²/sで表されます。
照度(ルクス)は人間の目に見える明るさを示しますが、植物の成長には直接関係しません。一方、PPFDは植物が実際に光合成に使える光量を示すため、育成ライトの性能を比較する際はこの数値を見ることが重要です。
多肉植物やアガベなどは500〜600μmol/m²/s以上のPPFD値が必要とされており、BRIM COSMO 22WのPPFD 1,064μmol/m²/sはこの基準を大きく上回っています。
評価されている点
コストパフォーマンスの高さ
レビューで最も多く評価されているのがコストパフォーマンスです。約5,000円という価格帯で、PPFD値1,064μmol/m²/sを実現しているライトは他にほとんどありません。
アマテラスやツクヨミといった定番の育成ライトは約10,000円の価格帯。BRIM COSMOはその約半額でありながら、PPFD値は2倍以上という数値を公表しています。複数台揃えたい場合や、初めて育成ライトを購入する方にとって、この価格差は大きな魅力です。
照射範囲を3段階に調整可能
BRIM COSMOの独自機能として、反射板と集光レンズの脱着による照射範囲の調整があります。
反射板あり(狭角)の状態では、真下の植物に集中的に強い光を当てることができます。一方、反射板なし(広角)にすると、より広い範囲を照らせるため、複数の植物を同時に育てる際に便利です。植物の配置や成長段階に合わせて調整できるのは、他社製品にはあまり見られない特徴です。
高演色性Ra97でインテリアに馴染む
演色評価数Ra97という高い演色性も評価されています。これは太陽光(Ra100)に近い数値で、ライトを点けた状態でも植物が自然な色に見えます。
安価な育成ライトでは赤や青の単色LEDが使われることも多く、見た目が不自然になりがちです。BRIM COSMOは5,800Kの白色光で、リビングに置いても違和感なくインテリアに馴染むという声が多く見られます。
長寿命で長期的なコスパも良好
定格寿命30,000時間は、1日8時間使用した場合で約10年間使える計算です。初期費用が安いだけでなく、長期的に見てもコストパフォーマンスに優れています。
気になる点・注意点
タイマー機能は非搭載
BRIM COSMOにはタイマー機能が搭載されていません。これはBRIM COSMOに限らず、高性能な植物育成ライト全般に言えることですが、自動でオン・オフしたい場合は別途スマートプラグやタイマー付きコンセントを用意する必要があります。
Amazon等で1,000円程度で購入できるスマートプラグを使えば、スマホから点灯・消灯時間を設定できるようになります。導入の手間はありますが、大きな問題にはならないでしょう。
ソケットは別売り
E26口金のため、使用するには別途ソケットやダクトレール、スタンドなどを用意する必要があります。すでにE26対応の照明器具をお持ちであればそのまま使えますが、初めて育成ライトを導入する方は設置方法を事前に検討しておくと良いでしょう。
クリップ式のソケットは1,000円前後、ダクトレール用のソケットも同程度の価格で購入できます。
使用中は発熱がある
22Wの消費電力で高いPPFD値を出すため、使用中はライト本体が熱くなります。触れないほどの高温ではないものの、壁や天井に直接接触させたり、傘付きのスタンドで熱がこもる状態での使用は避けるべきとされています。
側面のヒートシンクが蛇腹状になっており放熱効率を高める設計がなされていますが、小さなお子さんやペットがいる環境では設置場所に注意が必要です。
照射範囲外ではPPFD低下
中心から10cm程度までは高いPPFD値を維持しますが、20cm以上離れると数値が大きく低下するというデータが公開されています。1台で多くの植物を照らしたい場合は、複数台の導入を検討するか、植物を中央に集めて配置する工夫が必要です。
他の植物育成ライトとの比較
BRIM COSMO 22Wと、代表的な植物育成ライトのスペックを比較してみます。
| 製品名 | 価格 | PPFD(40cm) | 色温度 | 寿命 |
|---|---|---|---|---|
| BRIM COSMO 22W | 約5,000円 | 1,064 μmol/m²/s | 5,800K | 30,000h |
| アマテラス | 約10,000円 | 406 μmol/m²/s | 5,900K | 30,000h |
| ツクヨミ | 約10,000円 | 507 μmol/m²/s | 4,000-5,000K | 20,000h |
| HASU38 spec9 | 約5,400円 | 1,200-1,300 μmol/m²/s | – | – |
PPFD値で見ると、同価格帯のHASU38 spec9が最も高く、BRIM COSMOがそれに続きます。アマテラスやツクヨミは知名度は高いものの、スペック上のPPFD値はBRIM COSMOの半分以下です。
HASU38 spec9との比較では、BRIM COSMOは照射範囲を調整できる反射板脱着機能が差別化ポイントになります。複数の使い方をしたい場合はBRIM COSMO、とにかくスペック重視ならHASU38という選び方ができます。
電気代はどのくらい?
植物育成ライトは長時間点灯させるため、電気代が気になる方も多いでしょう。BRIM COSMO 22Wの電気代を計算してみます。
| 1日の使用時間 | 1ヶ月の電気代(税込) |
|---|---|
| 6時間 | 約123円 |
| 8時間 | 約164円 |
| 10時間 | 約205円 |
| 12時間 | 約246円 |
※電気代31円/kWhで計算
1日8時間使用した場合、月額約164円。缶コーヒー1本分程度の電気代で植物を元気に育てられると考えれば、負担は大きくありません。
利用者の声
Amazonレビューでは、以下のような評価が見られます。
60鉢以上の植物を管理しているユーザーがリピート購入しており、「かなり広い範囲で明るく照らせる」「ライトの距離で葉焼けしやすい植物も葉焼けさせることなく育てられる」という報告があります。
2025年のレビューでは、「かなり太陽に近い光で、育成ライトを照らしてから1週間後、茎や葉っぱが伸びたり株が締まったりと効果が出ています」という声も見られました。
一方、長期使用に関しては「2年ほど毎日10時間くらい使用したところ、中心のレンズ部分(樹脂製)が焦げて溶け落ち始めていた」という報告もあります。ただし「電気系統に問題があるようなものではない」との補足があり、寿命が近づいた際の現象として認識されています。
購入前によくある質問
アガベや塊根植物にも使える?
PPFD値1,064μmol/m²/sは、アガベや塊根植物が必要とする500〜600μmol/m²/s以上を大きく上回っています。徒長を防ぎ、締まった株姿を維持するのに十分な光量があるとされています。
観葉植物には明るすぎない?
照射距離を離すか、反射板を外して広角モードにすることで光量を調整できます。弱い光でも育つ観葉植物の場合は、50cm以上離して設置するという使い方もレビューで紹介されています。
設置に必要なものは?
本体とは別に、E26口金対応のソケットが必要です。クリップ式ソケット、ダクトレール用ソケット、スタンド式など、設置環境に合わせて選んでください。タイマー機能を使いたい場合は、スマートプラグの併用がおすすめです。
保証はある?
メーカーによる1年保証があり、初期不良については30日以内の対応が案内されています。
どこで買える?
BRIM COSMO 22Wは、Amazon、楽天市場、公式サイトなどで購入できます。価格は約5,000円前後ですが、セール時には割引されることもあるため、購入時に各サイトの価格を比較することをおすすめします。
まとめ:コスパで選ぶなら有力な選択肢
BRIM COSMO 22Wは、約5,000円という価格でPPFD値1,064μmol/m²/sを実現した植物育成ライトです。アマテラスやツクヨミといった定番ライトの約半額でありながら、PPFD値は2倍以上。反射板の脱着で照射範囲を調整できる独自機能や、Ra97の高演色性でインテリアに馴染む点も評価されています。
タイマー機能がない点やソケット別売りといった注意点はありますが、スマートプラグやクリップソケットで対応できる範囲です。月々の電気代も約164円(8時間使用)と負担は軽く、30,000時間の長寿命で長期的なコストパフォーマンスも優れています。
日当たりの悪い部屋で観葉植物を育てたい方、アガベや塊根植物の徒長を防ぎたい方、複数台の育成ライトをコスパ良く揃えたい方に適しています。初めて植物育成ライトを購入する方にも、性能と価格のバランスが取れた入門機としておすすめできます。
逆に、とにかく最高スペックを求める方や、タイマー内蔵で手軽に使いたい方には、他の選択肢も検討する価値があるかもしれません。
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