「カーボンシューズが気になるけど、3万円近くはちょっと…」「サブ4を目指して本気で取り組みたいけど、どのシューズを選べばいいか分からない」「練習用とレース用を1足で済ませたい」
マラソンを本格的に走り始めると、こんな悩みが出てきますよね。カーボンプレート搭載シューズは確かに速く走れると聞くけれど、トップモデルは価格が高すぎて手が出しにくい。かといって安いシューズでは物足りない。
そんなランナーの悩みに応えてくれるのが、2025年12月に発売されたアシックスのMAGIC SPEED 5(マジックスピード5)です。定価19,800円でカーボンプレートとアシックス最高峰の素材「FF LEAP」を搭載し、レビューでは「コスパ最強」「この価格帯では反則級」と高く評価されています。
この記事では、マジックスピード5の特徴や前作からの進化ポイント、実際のレビューでの評価、そして購入前に知っておきたい注意点まで詳しくお伝えします。
マジックスピード5を選ぶ理由

マジックスピード5が注目される最大の理由は、上位モデル「METASPEED TOKYO」シリーズに採用されている素材「FF LEAP」が初めて搭載されたことです。メーカー情報によると、FF LEAPはアシックス史上最軽量かつ最高反発のミッドソール素材。これまで27,500円のトップモデルでしか味わえなかった反発性能が、19,800円で体験できるようになりました。
さらに前作から約49g(27cm比較)の軽量化を実現。196gという重量は、数年前のエリートランナー向けレーシングシューズに匹敵する軽さです。ソール厚も37.5mmに抑えられているため、世界陸連の規定をクリアしており公認レースでも使用できます。
レビューでは「練習からレースまでこれ1足でカバーできる」という声が多く、コストパフォーマンスを重視するランナーから高い支持を得ています。
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 商品名 | ASICS MAGIC SPEED 5 |
| 型番 | 1013A183 |
| 定価 | 19,800円(税込) |
| 重量 | 約196g(27cm) |
| スタック高 | 30.5-37.5mm |
| ドロップ差 | 7mm |
| ミッドソール | FF LEAP(上層)+ FF BLAST PLUS(下層) |
| プレート | フルレングスカーボンプレート |
| アッパー | エンジニアードメッシュ |
| アウトソール | ASICSGRIP |
| カラー | ホワイト/ブラック、バイタルグリーン/キャリアグレー |
| サイズ | メンズ24.5〜32.0cm、レディース22.5〜26.5cm |
| 幅 | レギュラー、ワイド(メンズのみ) |
発売日は2025年12月11日で、アシックスオンラインストアでは12月5日から先行販売が行われました。Amazonでは18,000円前後で販売されており、定価より約9%お得に購入できます。
前作(MAGIC SPEED 4)からの進化
マジックスピード5は前作から大幅なアップデートが施されています。数値で比較すると、その進化の大きさがよく分かります。


| 項目 | MAGIC SPEED 5 | MAGIC SPEED 4 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 重量(27cm) | 約196g | 約245g | −49g |
| スタック高 | 30.5-37.5mm | 35.5-43.5mm | 薄型化 |
| ドロップ差 | 7mm | 8mm | −1mm |
| ミッドソール上層 | FF LEAP | FF TURBO | 新素材採用 |
| 定価 | 19,800円 | 18,700円 | +1,100円 |
最も大きな変化は重量です。27cmで約49g、26cmでは約40gの軽量化を実現しています。これは前作比で約20%の削減にあたり、レビューでは「手に取った瞬間に違いが分かる」という声が多く見られます。
ソール厚は6mm薄くなりましたが、これはマイナスではありません。前作の43.5mmは世界陸連の規定(40mm以下)を超えており公認レースで使用できませんでしたが、マジックスピード5は37.5mmに抑えられたことで公認レースにも対応。接地感が増したことで操作性・安定性も向上したと評価されています。
注目のテクノロジー
FF LEAP(エフエフリープ)
マジックスピード5の目玉となる新素材です。メーカー情報によると、アシックス史上最軽量かつ最高反発のミッドソール素材で、これまでMETASPEED TOKYOシリーズにのみ採用されていました。着地と同時に変形・圧縮し、瞬時に元の形へ戻ることで弾むような推進力を生み出します。
FF BLAST PLUS(エフエフブラストプラス)
ミッドソール下層に配置されたクッション素材です。FF LEAPの高反発性を支えながら、着地時の衝撃を吸収してクッション性を確保しています。
フルレングスカーボンプレート
ミッドソール前部から後部にかけて1枚のカーボンプレートが内蔵されています。蹴り出し時の安定感と前方向への推進性をサポートし、効率的な走りを実現します。
ASICSGRIP(アシックスグリップ)
アウトソールに採用されたグリップ素材です。マジックスピード5ではパターンに凹凸が追加され、より地面を捉える力が向上。様々な路面コンディションで安定した走りをサポートします。
レビューで高く評価されている点
軽さが走りを変える
マジックスピード5で最も評価されているのは、その軽さです。レビューでは「足を入れた瞬間に軽さを実感できる」「走り出すと足が自然と前に出る」という声が多く見られます。27cmで196g、26cmでは実測185〜189gという重量は、カーボンプレート搭載シューズとしては驚異的な軽さと評価されています。
この軽さはFF LEAPの採用と、ソール厚の最適化によって実現しています。数年前のエリートランナー向けレーシングシューズに匹敵する軽量性を、2万円以下で手に入れられるのは大きな魅力です。
幅広いペースに対応
レビューでは「なんでも使える」という評価が目立ちます。キロ6分のジョギングペースから、キロ3分30秒のスピード練習まで幅広く対応できるとのこと。サブ3ランナーのトレーニング用から、サブ4ランナーの本番シューズまでカバーできる汎用性の高さが支持されています。
シューズアドバイザーの評価では「厚底過ぎず接地感があり、安定感と程良い反発のバランスが優れている」とされています。
コストパフォーマンスの高さ
定価19,800円でFF LEAP×カーボンプレートという組み合わせは、レビューで「反則級」「安すぎる」と表現されることも。上位モデルのMETASPEED TOKYOシリーズは27,500円ですが、マジックスピード5はその約7割の価格で近い素材を体験できます。
Amazonでは18,000円前後で販売されており、さらにお得に購入できる場合もあります。
接地感と安定性
ソール厚が37.5mmに抑えられたことで、前作より接地感が増しています。レビューでは「地面をダイレクトに捉えやすい」「操作性・安定性が向上した」という評価があります。中足部から前足部にかけての広い接地面積により、疲労時もフォームが崩れにくいサポート性を備えています。
フィット感の向上
エンジニアードメッシュアッパーの改良により、足にピタッとフィットする履き心地になったと評価されています。ヒールカップのホールド感も向上し、アキレス腱パッドには切れ込み加工が施されて快適性がアップ。「足首まわりのホールド感がよく、踵が抜けるような感覚は一切ない」という声もあります。
購入前に知っておきたい注意点
サイズ選びは慎重に
レビューで最も多い注意点が、サイズ感についてです。「やや小さめ」「タイト」という報告が多く、ハーフサイズアップを推奨する声が目立ちます。特にアシックスのMETASPEEDシリーズがギリギリで履けていた方は、マジックスピード5ではワンサイズ上を検討した方が良いかもしれません。
幅はレギュラーとワイド(メンズのみ)の2種類があるので、足幅が広めの方はワイドモデルも選択肢になります。
ロッカー感覚は控えめ
前作(MAGIC SPEED 4)は43.5mmの厚底で、自動的に前に転がるようなロッカー感覚が特徴でした。マジックスピード5はソール厚が37.5mmに抑えられたため、このロッカー感覚は控えめになっています。
「前作のようなロッカー感がなくなった」「推進力・反発力が物足りない」というレビューもあるため、前作の転がる感覚を期待している方は注意が必要です。ただし、その分「操作しやすくなった」「安定性が増した」という評価もあります。
接地感はやや硬め
「接地感は思ったより硬め」というレビューがあります。FF LEAPは柔らかい素材ですが、全体的な走行感としては硬さを感じる方もいるようです。クッション性を重視する方は、実店舗で試し履きすることをおすすめします。
メタスピードの練習靴としては不向き
メタスピードシリーズをレース本番で使用し、マジックスピード5を練習用として検討している方への注意点です。レビューでは「走行感がまったくの別物」という評価があり、メタスピードの動きを身体に覚えさせる目的には合わないとされています。
ただし、「メタスピードは接地が不安定で練習には使いにくい」という理由でマジックスピード5を選ぶランナーもおり、用途によっては良い選択になります。
こんなランナーに向いている
マジックスピード5は、サブ4からサブ3.5を目指す市民ランナーに最も向いています。フルマラソン3時間30分から4時間を目標に、月間100〜200km程度走っている方にとっては、練習用とレース用を兼ねられる万能シューズになります。
「カーボンシューズを試してみたいけど高価格がネック」という方にもおすすめです。上位モデルの半額以下でカーボンプレートとFF LEAPの組み合わせを体験でき、ランニングのレベルアップに貢献してくれます。
中高生の駅伝・ロードレースランナーにも適しています。軽量で扱いやすく、公認レースでも使用可能。予算に制限がある中で高性能なレーシングシューズを求める方に向いています。
サブ3ランナーのトレーニングシューズとしても選ばれています。レース本番はMETASPEEDシリーズを使い、日常のスピード練習やテンポ走にはマジックスピード5という使い分けをする方も多いようです。
一方で、メタスピードシリーズの動きを身体に覚えさせたい方や、厚底のロッカー感覚を重視する方には向いていないかもしれません。また、クッション性を最優先する方は、別の選択肢を検討した方が良いでしょう。
競合シューズとの比較
同価格帯のカーボンプレート搭載シューズ・レーシングシューズと比較してみます。
| シューズ | 価格 | 重量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ASICS MAGIC SPEED 5 | 19,800円 | 196g | FF LEAP×カーボン。軽量×万能 |
| ASICS METASPEED SKY TOKYO | 27,500円 | 175g | 最上位。厚底ロッカー構造 |
| adidas Adizero Boston 13 | 19,800円 | 約235g | ENERGYRODS搭載。安定感重視 |
| adidas Adizero SL | 15,400円 | 約225g | 軽量・高反発の万能モデル |
| NIKE Pegasus 41 | 17,600円 | 約260g | クッション×安定性の定番 |
マジックスピード5は同価格帯で最軽量クラスです。アディゼロ Boston 13と同じ19,800円ですが、約40g軽く、カーボンプレートによる推進力も備えています。アディゼロ SLは4,400円安いですが、カーボンプレートは非搭載。コストパフォーマンスを考えると、マジックスピード5は非常に魅力的な選択肢です。
購入方法
マジックスピード5は、アシックス公式オンラインストア、全国のスポーツ用品店、Amazon、楽天市場などで購入できます。Amazonでは定価より約9%オフの18,000円前後で販売されており、ポイント還元も含めるとさらにお得になる場合があります。
サイズ選びに不安がある方は、実店舗で試し履きしてからネットで購入するのも一つの方法です。レビューで「ハーフサイズアップ推奨」という声が多いため、通常のサイズで購入すると小さく感じる可能性があります。
まとめ
ASICS MAGIC SPEED 5は、前作から49gの大幅軽量化を実現し、上位モデル譲りの素材「FF LEAP」を搭載した注目のカーボンシューズです。定価19,800円という価格でありながら、レビューでは「数年前のエリートシューズ以上の性能」「コスパ最強」と高く評価されています。
27cmで196gという軽さ、キロ6分からキロ3分30秒まで対応する汎用性、37.5mmのソール厚で公認レースにも使える仕様など、練習からレースまで1足でカバーしたいランナーにとって魅力的な選択肢です。
ただし、サイズはやや小さめとの報告が多いのでハーフサイズアップを検討すること、前作のような厚底ロッカー感覚を期待すると物足りなく感じる可能性があることは覚えておきましょう。
サブ4からサブ3.5を目指す市民ランナー、カーボンシューズデビューを考えている方、コストパフォーマンスを重視する方におすすめの1足です。
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