「仕事から帰ってきて、すぐに夕食を作らないといけないけど時間がない」「冷凍しておいた食材、解凍するのが面倒で結局お惣菜を買ってしまう」「グリル料理を作りたいけど、途中で裏返すのが面倒」
こういった経験があるんじゃないでしょうか。毎日の食事作りって、意外と時間と手間がかかるんですよね。特に共働き世帯では、帰宅してから夕食を準備する時間は限られています。
そこで注目したいのが、パナソニックのスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-BS8D」です。2025年6月に発売されたこのモデルは、両面グリル機能と凍ったままワンボウル調理で、忙しい毎日の調理時間を大幅に短縮できると評価されています。
この商品に注目した理由
スチームオーブンレンジを選ぶ際に重視したいポイントは、時短調理機能、操作のしやすさ、そしてコストパフォーマンスの3点です。
NE-BS8Dは、ビストロシリーズの中では上位機種ほど高機能ではないものの、6万円台という価格帯で両面グリルやワンボウル調理といった実用的な機能を搭載しています。アプリ連携やタッチパネル操作は不要で、シンプルに使いたいという方に向いているモデルです。
競合製品と比較すると、シャープのヘルシオは「水で焼く」技術やアプリ連携が魅力ですが8万円以上と価格が高め。東芝の石窯ドームは最高350℃の高火力が特長ですが、ワンボウル調理には対応していません。NE-BS8Dは両面グリルとワンボウル調理を重視する方にとって、バランスの取れた選択肢といえます。
商品の基本情報
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 商品名 | パナソニック スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS8D |
| カラー | ブラック(NE-BS8D-K)/ オフホワイト(NE-BS8D-W) |
| 発売日 | 2025年6月1日 |
| 価格帯 | 65,809円〜114,800円(2025年11月時点) |
| 総庫内容量 | 30L |
| 庫内形状 | ワイド&フラット |
| 本体サイズ | 幅494mm × 奥行445mm × 高さ370mm |
| 庫内サイズ | 幅394mm × 奥行309mm × 高さ235mm |
| 重量 | 約19kg |
| 電源 | 100V・50Hz/60Hz |
| レンジ最高出力 | 1000W(約5分継続後600Wに自動切換) |
| オーブン温度範囲 | 70〜300℃ |
| 自動メニュー数 | 130種類 |
| 取説掲載レシピ数 | 153種類 |
付属品について
本体以外に、ヒートグリル皿(1枚)と角皿(2枚)、取扱説明書兼レシピ集が付属しています。ヒートグリル皿は両面グリル機能の要となるもので、マイクロ波を吸収して最高230℃まで発熱し、フライパンのように食材に熱を直接伝えます。角皿は2段オーブン調理やお菓子作りに活用できます。
注目したい機能
両面グリル機能
NE-BS8Dの最大の特長は、裏返し不要で両面を焼き上げる両面グリル機能です。上部の「大火力極め焼きヒーター」と、下部の「ヒートグリル皿」を組み合わせることで、食材の表裏を同時に加熱します。
パナソニック公式情報によると、ハンバーグ2人分が約14分、トースト1枚が約4分57秒で両面焼き上がるとされています。調理中に裏返す手間がないため、その間に副菜の準備や洗い物ができます。焼き網やアルミホイルも不要で、後片付けも楽になります。
凍ったままワンボウル調理
冷凍食材と市販の調味料を耐熱ボウルに入れ、ボタンひとつで調理が完了する機能です。解凍の手間がなく、帰宅後すぐに本格的な料理を作れます。
NE-BS8Dでは煮物、パスタ、スープ、やみつき野菜に対応しており、20分程度のメニューまでカバーしています。型落ちモデルのNE-BS8Cと比較すると、対応メニューの種類が増えている点がポイントです。
スチーム機能
タンク容量650mLのスチーム機能を搭載し、過熱水蒸気調理にも対応しています。蒸し器を使わずにふっくらとした蒸し料理が作れるほか、過熱水蒸気で余分な脂を落とすヘルシー調理も可能です。スチームプラス機能により、オーブン調理にスチームを加えて仕上げることもできます。
2段コンベクションオーブン
最高300℃まで対応する2段調理コンベクションオーブンを搭載しています。発酵温度は30〜65℃まで5℃刻みで設定でき、パンやお菓子作りを楽しみたい方にも向いています。2段調理ができるため、クッキーなどを一度に多く焼くことも可能です。
ダイヤルボタン式操作
操作パネルはダイヤルボタン式を採用しています。タッチパネルが苦手な方や、直感的に操作したい方に向いている設計です。自動メニューはダイヤルを回して選択し、スタートボタンを押すだけで調理が始まります。
評価されているポイント
時短調理が実現できるという声
レビューでは「両面グリルのおかげで調理時間が短縮された」「裏返す手間がないので楽」という評価が多く見られます。共働き世帯や忙しい方にとって、調理中に手が離せるのは大きなメリットとして挙げられています。
ワンボウル調理についても「冷凍食材をそのまま使えるので便利」「解凍を忘れていても問題ない」という声があります。帰宅後すぐに調理を始められるため、夕食の準備時間を短縮できる点が評価されています。
操作がシンプルで使いやすい
ダイヤルボタン式の操作について「直感的で分かりやすい」「タッチパネルより押し間違いが少ない」という評価があります。上位機種のNE-BS9DやNE-UBS10Dはタッチパネルを採用していますが、物理ボタンを好む方にはNE-BS8Dが向いているようです。
コストパフォーマンスが良い
6万円台からビストロシリーズの機能を使えるという点も評価されています。上位機種のNE-BS9D(9万円台〜)と比較すると、おまかせグリルや64眼スピードセンサーなどの機能は省かれていますが、両面グリルやワンボウル調理といった基本的な時短機能は搭載されています。
省エネ設計
待機時消費電力がゼロで、省エネ基準達成率は102%となっています。年間消費電力量は72.0kWh/年(レンジ部58.0kWh/年、オーブン部14.0kWh/年)と公表されており、電気代を抑えたい方にも配慮された設計です。
気になる点・注意点
少量調理には向いていない
NE-BS8Dには「エリア加熱」機能が搭載されていません。これは庫内中央を集中的に加熱して少量調理を効率化する機能で、1〜2人分の調理がメインの方には効率がやや劣る可能性があります。型落ちモデルのNE-BS8Cにはこの機能があったため、少量調理を重視する方は注意が必要です。3〜4人家族で日常的に調理する方向けのモデルと考えた方がよいでしょう。
アプリ連携には対応していない
NE-BS8Dはスマートフォンアプリとの連携機能がありません。スマホでレシピを検索したり、外出先から調理状況を確認したりしたい方は、上位機種のNE-BS9DやNE-UBS10Dを検討した方がよいでしょう。ただし、取扱説明書には153種類のレシピが掲載されているため、これを活用すれば献立に困ることは少ないはずです。
スチーム使用後のお手入れが必要
スチーム機能を使用した後は、庫内側面や底面の水滴を布巾で拭き取る必要があります。これはビストロシリーズ全般に共通するデメリットとして口コミでも指摘されています。ただし、NE-BS8Dでは自動お手入れコースが「スピード」と「しっかり」の2種類に増えており、型落ちモデルより改善されています。
自動メニューの番号表示
よく使うメニュー(3〜16番)以外の自動メニューは番号だけが表示されるため、メニュー名を確認するには取扱説明書を見る必要があります。使用頻度の高いメニュー番号を付箋などでメモしておくと便利です。
サイズが大きい
本体サイズは幅494mm × 奥行445mm × 高さ370mmで、重量は約19kgあります。設置スペースが限られている場合は、購入前にキッチンの寸法を確認しておくことをおすすめします。設置性を重視する場合は、左右背面ピッタリ設置可能なシャープのヘルシオや、薄型コンパクトな東芝の石窯ドームも選択肢になります。
高温調理後はすぐに使えない
オーブンやグリル機能を使用した直後に自動メニューで温めようとすると、「U50」というエラーが表示されることがあります。これは庫内が高温になりすぎているためで、適温になるまで待つ必要があります。調理の順番を工夫することで対処できます。
他のモデルとの比較
型落ちモデル(NE-BS8C)との違い
| 項目 | NE-BS8D(最新) | NE-BS8C(型落ち) |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年6月 | 2024年6月 |
| 価格帯 | 6.5万円〜 | 5万円〜(値下がり中) |
| ワンボウルメニュー | 煮物・パスタ・スープ・やみつき野菜 | 煮物のみ |
| お手入れコース | スピード・しっかりの2種類 | オートクリーン1種類 |
| エリア加熱 | なし | あり |
| 自動出力切替 | 600W | 700W |
| Amazon | Amazon |
ワンボウル調理のメニュー数やお手入れ機能を重視するなら最新のNE-BS8D、価格重視で少量調理も行いたいなら型落ちのNE-BS8Cという選び方になります。
上位機種(NE-BS9D)との違い
| 項目 | NE-BS8D | NE-BS9D |
|---|---|---|
| 価格帯 | 6.5万円〜 | 9万円〜 |
| おまかせグリル | なし | あり |
| おまかせ熱風フライ | なし | あり |
| センサー | スイングサーチ赤外線センサー | 高精細64眼スピードセンサー |
| 少量時短加熱 | なし | あり |
| LEDライト | 1灯 | 2灯 |
| Amazon | Amazon |
おまかせ調理機能や高精細センサーを求める方はNE-BS9D、基本的な両面グリルとワンボウル調理で十分な方はNE-BS8Dが適しています。
競合他社製品との比較
| 項目 | NE-BS8D | ヘルシオ AX-LSX3C | ヘルシーシェフ MRO-W1D | 石窯ドーム ER-D7000A |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯 | 6.5万円〜 | 8万円〜 | 7万円〜 | 7.5万円〜 |
| 容量 | 30L | 30L | 30L | 30L |
| 両面グリル | ◎ | △ | × | △ |
| ワンボウル調理 | ◎ | ○ | △ | × |
| 最高温度 | 300℃ | 250℃ | 300℃ | 350℃ |
| アプリ連携 | × | ◎ | ○ | ○ |
| 設置性 | △ | ◎ | △ | ◎ |
両面グリルとワンボウル調理を重視するならNE-BS8D、アプリ連携と設置性を重視するならヘルシオ、高火力オーブンでパン作りを楽しみたいなら石窯ドームという選び方が考えられます。
よくある質問
Q. NE-BS8DとNE-BS8Cはどちらがおすすめ?
A. ワンボウル調理のメニュー数(煮物・パスタ・スープ・やみつき野菜)とお手入れコースの充実度を重視するなら最新のNE-BS8Dがおすすめです。価格重視で型落ちでも問題ない方、エリア加熱機能で少量調理も効率化したい方はNE-BS8Cも選択肢になります。
Q. 何人家族向けの製品?
A. 30Lの庫内容量があるため、3〜4人家族向けに設計されています。1〜2人暮らしで少量調理がメインの場合は、エリア加熱機能がないため効率がやや劣る可能性があります。少人数世帯にはNE-BS6シリーズも検討してみてください。
Q. 設置に必要なスペースは?
A. 本体サイズは幅494mm × 奥行445mm × 高さ370mmです。設置時は上方に10cm以上、左右と背面にも適切な空間が必要とされています。詳細な設置条件はパナソニック公式サイトでご確認ください。
Q. 電気代はどのくらい?
A. パナソニック公表の年間消費電力量は72.0kWh/年です。電気料金単価を31円/kWhとすると、年間約2,232円の計算になります。待機時消費電力はゼロで、省エネ基準達成率102%を達成しています。
購入方法について
パナソニック ビストロ NE-BS8Dは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの主要ECサイト、および家電量販店で購入できます。
2025年11月時点の最安値は65,809円前後ですが、価格は日々変動するため、購入前に各サイトで最新価格を確認することをおすすめします。カラーはブラック(NE-BS8D-K)とオフホワイト(NE-BS8D-W)の2色展開で、価格差はほとんどありません。
型落ちのNE-BS8Cは5万円台まで値下がりしているため、最新機能にこだわらない方は型落ちモデルも検討してみてください。
まとめ
パナソニック ビストロ NE-BS8Dは、両面グリル機能と凍ったままワンボウル調理で時短調理を実現するスチームオーブンレンジです。ハンバーグ2人分が約14分、トースト1枚が約4分57秒で両面焼き上がり、裏返す手間がないため調理中に他の作業ができます。ワンボウル調理は煮物、パスタ、スープ、やみつき野菜に対応し、冷凍食材を解凍せずにそのまま調理できます。
6万円台からという価格設定で、ビストロシリーズの基本的な機能を搭載している点が評価されています。ダイヤルボタン式の操作パネルはタッチパネルが苦手な方にも使いやすく、30Lの大容量で3〜4人家族の調理に対応します。
一方で、エリア加熱機能がないため1〜2人分の少量調理には向いていません。アプリ連携機能もないため、スマホでレシピ検索や調理管理をしたい方は上位機種のNE-BS9Dを検討してください。
3〜4人家族で毎日の調理を時短したい方、グリル調理を頻繁に使う方、冷凍食材を活用した時短調理がしたい共働き世帯、アプリ連携不要でシンプル操作を求める方、パン・お菓子作りも楽しみたい方に向いています。
逆に、1〜2人暮らしで少量調理がメインの方、スマホアプリ連携で献立管理したい方、おまかせ調理機能を重視する方、設置スペースが限られている方、価格重視で型落ちでもOKな方には向いていないかもしれません。
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